来馬岳　 カルルス温泉コース　 1040m　橘湖



2007.10.13　 カルルス温泉登山口 7:57→第２リフト終点 8:40→来 馬岳山頂　9:37 山頂 9:47→登山口　11:02
橘　湖 　橘湖入口　11:15→橘湖　11:50→橘湖　12:00→入口　12:33


温泉目的の山選び
　カルルス温泉に入りたい！今回の山を選ぶ理由だった。
今まで紅葉の見頃の時期はニセコしか行ったことが無く、最近ニ セコとの相性があまり良くないので、天気予報で「晴れ」の地域 登別カルルスの山＋温泉にしたのである。
　朝6時20分に自宅を出発する。朝から快晴、札幌の山もすっきり している。
登山口はカルルス温泉の奥、サンライバスキー場入口 にある。今日はまだ誰も登っていないようだ。

スキー場の斜面を登る
　スキー場の斜面にはエゾノコンギクやヤマハハコが咲いている。 広いスキー場は楽しくない。 登っていても登った気がしない。誰 もいないので、やって来た鳥に「こんにちはー」と声を掛けてみ る(^^;)。もちろん返事はしてくれない(T_T)。

第２リフトに近づくにつれて急登になってくる。振り返ると 展望が広がり、ダイナミックな景色が見られた。
40分強でリフト終点に到着する。
おおー素晴らしい景色！

紅葉が綺麗～
　その後はヤマハハコが登山者を迎えるように咲いている。歩き始 めてすぐ、登山道が白くなる。これは？火山灰かな？ しばらくこ んな白い道が続く。

　５合目からは色付き始めた紅葉を楽しみながら、緩やかな道を歩く。ナナカマドの赤い実やカエデの赤、 ダケカンバの黄が鮮やか に目に飛び込む。
オロフレ山も紅葉の向こう側に見えている。
眼下には色付き始めた紅葉が木々の隙間に見える。 足下は歩くたびに落ち葉がカサカサと鳴る。すっかり秋本番！

紅葉に見とれていたら、カメラのキャップが無いのに気づく。あ れ？どこに落とした？直前に写真を撮った場所まで戻って必死に 探す。無い。いやーん。レンズを落とすより良いけどさ。
結局見つからず(T_T)。えーん。 レンズを傷つけないように左手でレンズを覆いながら歩いた。

凍っている!!
　高度も上がり正面の加車山の向こう側に風不死岳と樽前山が見え るようになる。
そして登りは急になる。足下が凍っているのに気 が付いた。結構滑るね。前日はそうとう寒かったんだね。 最後の急登を必死で登りやっと山頂に到着！

山頂
　山頂はもう晩秋の装いだった。強い寒波が来たのだろう。木々の 葉は枯れナナカマドの赤い実だけが目立つ。
　しかし展望は最高だ。オロフレ山、徳舜瞥山、ホロホロ山、加車山、その奥に恵庭岳、風 不死岳、樽前山、太平洋。眼下には倶多楽湖、橘湖も見える。面 白いね、登別は不思議な地形だ。このほかにも地獄谷があるのだ ものね。

　オロフレ峠まで続く稜線も見える。オロフレ山に登った時、地元 の方が教えてくれたコースだ。その他にも鉱山町コースもある。 さて時計を見ると９時半を少し回ったところ、お腹も空いていな いしなんだか物足りない。下山してすぐ温泉に入るのもなー。 いろいろ考えながら下山を開始した。

景色を見ながらキャップを探す
　眼下に見えるダケカンバのオブジェ、広がる樹海の紅葉や、強風 が作り出した造形を見ながら大パノラマを楽しむ。 そしてまた赤 と黄のコントラストの紅葉だ。
色鮮やかになったような気がする よ。綺麗だな。 そしてカメラのキャップをまた探す。見つからない(T_T)。

山に入ったら絶対ゴミは置いてこないと心掛けているのに、結局 汚してしまった。ああ、ごめんなさい、来馬岳。

あっという間に下山
　あっという間に紅葉の道が終わってしまって、スキー場のコース に来た。ここからは結構緊張した。スキー場の斜面だから斜面が 一定の勾配。火山灰の足下が滑って何回か転ぶ。歩きにくいなぁ 。でも緊張の斜面も最初だけ。後半は緩やかで、淡々と歩く。
　麓に来たら、畑の種が飛んだと思われるお花が咲いている。実家 の花畑にもあった花だ。ニョキニョキと映える面白い植物もある 。
ああ、あっという間に下山してしまった。

橘湖
　下山しながらいろいろ考えたが、やっぱり当初の予定、橘湖に行 くことにした。サンライバスキー場から少し登別方面に戻り、看 板から左手に入ると、すぐ案内板があった。
　紅葉の始まった気持ちの良い林の中を歩く。笹も刈られていて道 も広く、所々に案内板があり、迷う事はない。 　だんだん登りがきつくなって汗が噴き出てくる。結構長い登りで ある。木々の隙間から湖が見えてきた。そして下り。湖畔に出て みる。

ここで昼食を摂ることにした。 風が当たらなくて気持ちが いいな。まさに秘境の湖。紅葉は始まったばかり。来週あたりが 見頃になると思う。
この湖は民間の所有している湖で、 来訪者はよその土地に入らせ てもらっていることになる。
　それなのにオールや缶ゴミが落ちて いて、マナーの悪さにがっかりする。 12時ちょうどにこの湖をあとにする。
また紅葉の道を歩く。あれは？あれは蜂の巣じゃない？ 北海道新聞のコラムで読んだことがある。「熊より怖い物」はス ズメバチだということ。スズメバチが出てきませんように恐る恐 る写真を撮ったのでブレブレです(^^;)。

車の音が聞こえて来た。
目の前の紅葉の向こう側に先ほど登った 来馬岳が見える。

カルルス温泉
　カルルス温泉に戻り、リニューアルしたという「オロフレ荘」に 行った。ああ、極楽極楽。
今日はこの温泉に入るために来たのだ から満足。いつもは混んでいるのだが、空いていたし、露天風呂 にゆっくり浸かった。
　約一ヶ月ぶりの登山。距離は短い山だったけれど爽やかな空気を 吸って楽しい一日になった。