どんよりと山頂付近を覆う雲。
風の流れが速く、回復の期待大です。
火山灰の疲れる登山道から、三段山の紅葉が綺麗に見えます。 望岳台のレストハウスがずーっと見えている。何処まで上がったのか分かりません。 すると、十勝岳避難小屋が見えてきました。しかも黄金色の紅葉を配して。
よく見てみると、普段道路脇では葉が大きくて嫌われ者の、イタドリではありませんか。 イタドリも高度が高くなれば背が低く、黄色の紅葉が綺麗なんだと言うことがわかりました。

十勝岳と美瑛岳の分岐を過ぎると、ハイマツの緑が鮮やかな高台にでます。 シラタマノキの実がどこまでも続きます。イワギキョウの花も所々見られます。 小さな川を渡ると、川の周りにはやはり黄色がメインの紅葉が見られ、心を和ませてくれます。

１時間50分ほど歩くと、目の前にドカンと美瑛岳と美瑛富士が見える場所に到着しました。 おおー。すごい迫力。この場所では、真下に「大雪青年の家」や白金温泉郷、白金模範牧場が見えます。曇っている割には 遠くまで景色が見渡せます。

しかし、しかしです。遠くから雨雲がみるみる近づいているのがわかります。 美瑛岳を見ながらおにぎりを食べている間にも、どんどん近づいてきます。 20分ほど休憩して、ポンピ沢が見える場所まで写真を撮りに行きました。 競争するように雨雲も追いかけてきます。 ポンピ沢を見ながら写真を撮ろうとすると・・・・ ザー・・・・・。

ここから望岳台に引き返す訳ですが、ずーっと雨。 レインウェアも着てザックカバーも装着していても、前から吹く風には眼鏡が水浸し。 眼鏡ワイパーが欲しいくらい。 降り続く雨。 登山道はいつしか川になり、沢下りの趣。 でも幸いな事に、この日は気温が高く、体温をとられることもなく、１時間５分で、無事望岳台に帰り着くことが出来ました。

雨にはたたられたけど、行きは雨に当たらず、景色が見渡せたので良かったです。目的である美瑛岳が間近に見られたので、 この天気予報の中での行動としてはまあまあかな、と思います。 それにしても美瑛岳の登山道はきつそうでした。
下山後は白金温泉パークヒルズのプールで身体をほぐし、冷えた身体を温泉で暖めたのでした。