25日、大船は晴れていて気持ちの良い朝になった。 今日はFONSENで仲良くしているＭ嬢と銀座で会う約束をしている。大船から東京行きの電車に 乗り込むと混んでいた。ラッシュ時をはずしたけど、やっぱり混み方が違う。
約束の1時間前に有楽町に着き、荷物をコインロッカーに入 れ、出かける。銀座はおしゃれな街だから、お買い物でもしようかと通りに出ると、さ、寒い。なんでなんで東京なのに寒いの・・・・。 しかも春色の柔らかいコートをみんな着てるのかと思ったのに「黒っぽい冬のコート・マフラー・ブーツ」だった。 気を取り直し、「MATUYA」で靴を見る。おしゃれなパンプスはあるかな？でももって帰るの大変だし～まだみんなブーツだし～、 という理由で購入を断念。というか、これ札幌にもあるな、と思うと買う気がうせる。
西武デパートをぶらっとして待ち合わせの場所に戻る。やってきたＭ嬢。何年ぶりかな。彼女からお土産をいただいた。
華やかな雰囲気が東京の人を感じる。 彼女もショールにブーツ、そして手袋という出で立ちだった。 花粉症の彼女は花粉の匂いが分かるという。わたし鈍感でわからない。 予約してくれたレストランに行く。久しぶりに会ったせいでおしゃべりが弾む弾む。ランチもそこそこに話し続ける。

食事が終わってか らは当初約束 していた日比谷公園には行かず、文房具店に行くことにする。私の職業に興味津々のＭ嬢は、いきなり製図道具が置いてあるフロアに行 く。好奇心が強いのね（笑）。最近は道具を買うこともなくなったので、値段がすごく高くなっているのにびっくり。ドラフターや三角 スケールに驚くＭ嬢。「カイメイ」のインクの話をしたので、見せたかったけど無かった。残念！。 万年筆も趣味悪～と思うもの、これは飾り物だと思うほど豪華で高いもの、人工大理石のもの、いっぱいあった。

その後はお茶のお店でまたまたおしゃべり。
北海道にないようなお店に連れて行ってくれて、その気遣いがとーってもうれしかった。 普段はネット上でおしゃべりしている間柄で、しばらくぶりに会ったのだけれど、全然そんな気がしなくてあっという間に時間が過ぎ てしまった。

彼女が首都圏のたくさんの人の中で頑張って生きていること、私が北海道の大地で生きていること。それぞれがその場所 で自分らしく生きることって大切なんだなーと思う。
昔は田舎育ちがいやだった。でも今は北海道に生まれて本当に良かったと思える。 Ｍ嬢も東京に生まれて良かったと思える生き方ができれば素晴らしいと思う。そしてある日外に出て、出会った土地の素晴らしさに 感動する。そして今生きる場所を俯瞰してみる。違った形で見えて来る。旅ってそういうことで自分探しが出来るのかなって思う。 彼女に会って、今の自分も再確認できた様な気がする。

あっという間に時間が過ぎて、Ｍ嬢は仕事、私は駒場に行く前にホテルにチェックインするため、渋谷に向かった。
なんじゃーこの人人人。北海道の村の全員がこの交差点にいるくらいいっぱいいる。
まっすぐに歩けない。人の洪水だー。 とか何とか思いながら歩いていたら、人影の少ないところに出てしまった。
間違った。地図を見て自分の居場所を確認。はははー。 全然違うよ(^^;)。
今回の旅行で一番立派な「東武ホテル」。今日もゆっくり眠れそうだ。
駒場に行かなくちゃ、間に合わなくなる。急げ。

井の頭線に乗り「駒場東大前」で下車。渋谷に近いのに静かで良い街。住宅地の道路も狭くお店も小さくて、私はガリバーになったよう。 目的はアゴラ劇場で青年団の２本の芝居を観ること。受付の女性は北海道幕別公演にも役者で来ていて、「お久しぶりです。」と 挨拶する。それにしても寒い。「ヤルタ会談」は昨年帯広で観たのだが、スタッフだったのでゆっくり観ることが出来なかった。 なので一番前列の真ん中の席をゲットし、楽しんだ。

２本目は「御前会議」。静かな調子で始まるテーブル劇。
でも突然台詞の調子も内容も一変し驚く。今までの青年団のお芝居とは違っていた。 帯広に何ヶ月かいて帯広演研の公演に出てくれた大塚さんもいて、「北海道の人がこんなに薄着じゃダメですよ」と言われた。
彼はダウンを着ていた。さすがに寒さ対策は万全だ。 芝居が終わって、舞台に出ていたマチコさんが「出版社の方と一緒なんですが、飲みませんか？」と言ってくださり、お言葉に甘えお隣のお店に入った。青年団と 北海道の劇団との関係やら、 今日の芝居の感想など、出版社の方は初対面だったのに、話が弾んだ。
そこで出てくる私の職業。やっぱり珍しいんだね。

渋谷のコンビニで食料をちょこっと買いホテルへ戻る。
ＴＶではサッカーをやっていたが、疲れたので結果も見ずに寝る。